納屋・格納庫の整理整頓をしよう!
暦の上では春になりましたが、まだまだ寒さも続きますし、大雪の心配もあります。太陽の角度も次第に高くなり、木々もなんとなくみずみずしさを増しているように感じます。地域によっては冬真っ盛りでも、春の農作業の準備が心の中では始まっていることでしょう。
 農業機械や作業機・資材などはどのように格納されていますか?秋に使ったものをどけないと春に使う機械が取り出せないなんてことはないですよね。肥料や農薬の管理状態はしっかりしていますか?
 春作業に先立って、機械・資材の総点検をしましょう。作業機はキャスター付きの台車に載せるようにすると、奥のものと入れ替えするのも楽になります。ただし、床が平らであることが必要です。小さくて軽い資材や部品類は棚に載せることで空間を有効に使いましょう。通路の部分にペンキやテープでしるしをつけ、その部分には物を置いたり、はみ出したりしないようにすると、安心して移動することができます。
春作業に使う機械類が出入口の近くに並んだら、取扱説明書を脇において、それぞれの点検整備を行いましょう。バッテリの充電は1月号のコラムを参考にしてください。消耗部品も交換しておきましょう。エンジンオイルなどの古い油脂類は環境汚染にならないように処分しましょう。定期的に交換する部品は、交換日時を記入しておくと次回の交換目安がわかり便利です。壁のコンセントも清掃してください。
 家族の方に、それぞれの機械のエンジンの止め方を教え、練習してもらうことも、いざ!というときに役立ちます。
 本格的な春作業が始まる前に確実な点検整備をしておけば、忙しい時期に修理などで貴重な時間が奪われることもなくなります。事故は正常に作業が行われているときは起こりにくいものです。非定常状態になると、正しい気配りが行われなくなり、手順の省略などによって事故につながります。
 作業のスタートで躓くと収穫に大きな影響が出ます。そうならないように、点検・整理整頓を行ってください。

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