そろそろ春作業の準備を(バッテリの爆発事故に気をつけよう)

一月も七草粥を食べれば、普通の勤務状態に突入という方が多いと思います。この冬は、年末に大雪が降ったりして、例年よりも寒く、除雪の回数も増えるでしょうし、また、インフルエンザもはやりだしています。お気をつけください。冬至をすぎれば次第に昼間の時間が長くなって、「冬来たりなば、春遠からじ」を実感できます。木々の芽も寒さに耐えつつ、少しずつ膨らんで新しい季節への活動を開始しているのと同様に、農業も春作業の準備に着手する時期になります。

春作業が順調に進むよう、点検から始めましょう。ほとんどの機械に搭載されているバッテリのメンテナンスで気をつけていただきたいことがあります。以下の項目をチェックして、安全な充電作業を行ってください。
 1)バッテリ液の量と比重:バッテリの外側に記されている液の上限と下限の間にあれば、とりあえず液の比重を測ります。適正な範囲であれば充電します。
 2)適正でない場合:量が少ない場合、@電極が露出していない→バッテリ補充液を注入する(セルの外にこぼさないようにする)→充電する A電極が露出している→電極の一部が変質している可能性があります、バッテリごと交換しましょう。このままバッテリ液を補充して充電すると爆発の可能性があります。
 3)適正でない場合:比重が足りない場合、バッテリ補充液を追加するだけでは表面的な充電だけで長時間の使用には無理です。ガソリンスタンドなどで点検充電してもらいましょう。
 4)充電に際して:液や比重が適正でも、バッテリの形が変形している(膨らんでいる)物は交換しましょう。換気できる場所で行う。バッテリを機械から取りはずす時は腰を傷めないような姿勢で行う。セルのふたを少しゆるめる(充電終了後はしっかりしめる)。充電器によっては過充電するものもある。水素ガスが発生しているので、裸火を近づけない。静電気は別のところで放電してから、充電場所に近づく。
石川文武

ひとつもどる