いろいろな点検をしてください

家畜を飼っていたり、野菜類を栽培していたりする農家の方には、収穫感謝祭がすんでも、忙しさに代わりはないと思います。多くの農家の方々はいわゆる農閑期に入っていることでしょう。この一年無事に済んだ方、ヒヤリ体験をした方、残念ながら事故を起こしてしまった方、機械の不具合で少し困った方、などいろいろと思います。
 
来年を無事に過ごすために、この時期を活用していろいろな点検をしたらいかがでしょうか。
 機械に不具合があった場合、春の活動開始直前に点検するより、今の時期に点検し、自分で部品を交換することもできますし、自分でできない部分は専門の業者に点検・調整してもらいましょう。春先の点検は、バッテリの充電程度で良いように、機械の格納方法を考えてください。エンジンオイルなどを交換したときは、環境汚染にならないような処理をしてください。
 圃場への移動過程での不具合は、道路管理者と相談して改修や標識の設置を検討してください。落葉しているときは交差点などの安全確認がしやすいのですが、葉が繁っているときのことも考えて、枝の処理を行ってください。圃場進入路の安全点検も重要です。表面の状態、石の露出の有無、均一な傾斜確認、などを行い、修正してください。
 農作業安全も点検してください。事故にあった方は、再発防止の対策を考えてください。事故にあわなかった方も、無事故を継続できるように心がけてください。日本農業機械化協会から、いろいろなパンフレットが出ています。今年から「事故の芽を摘む工夫」をシリーズ化して刊行することとし、その2まで刊行しました。また、コンピュータをお持ちの方は、「ゲーム感覚で学ぶ農作業安全・・トラクタ編」も安全意識を点検するにはお薦めです。本会のホームページから「図書・資料・資機材」をクリックしてお選びください。
 来年も良い年でありますように。
 石川文武

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